短期投資
2022.8.31
投資の世界では、リスク低減のために長期投資が推奨されており、
短期投資は避けるべきとされております。
「貯蓄から投資へ」の掲げる国の政策であるつみたてNISAやiDeCoなども
「長期」「分散」「積立投資」が前提となっています。
しかし、短期投資は本当に「デメリット」しかないのでしょうか。
今回は短期投資と長期投資の違いや、短期投資のメリットとデメリットについてお伝えします。
【短期投資は本当にダメ?】
短期投資は一般的に避けるべきと思われがちです。
その理由としては、短期投資はギャンブル的要素が高く、
個人の資産形成には向いていないと考えられているからです。
しかし、短期投資でも成功している個人投資家は多くいます。
重要なのは、短期投資と長期投資のメリットとデメリットを見極めて使い分けることです。
短期投資では、値動きの大きい個別株や自己資金以上の取引ができるFXなどを活用する人が多いです。
個別株や外貨投資は長期投資でも組み入れられることがある投資対象です。
つまり、短期投資と長期投資は全く別物というわけではありません。
【短期投資のメリットとデメリットとは】
▼短期投資のメリット
短期投資のメリットは、なんと言っても「短期間でお金を増やせる可能性がある」ことです。
例えば、100万円を投資して、1ヶ月で10万円の利益を得る場合と、
10年間で10万円の利益を得る場合では、どちらの方が優れているでしょう。
もちろん、1ヶ月で利益を出す方が価値は高くなります。
1ヶ月で利益を出して利益確定できれば、別の投資にも回すことができます。
流動性があり、資金を長期に渡り拘束されることがないため、
相場が不安定な時は投資しない選択が可能なことも短期投資のメリットです。
▼短期投資のデメリット
うまくいけば短期間で利益を得られる短期投資ですが、常に成功するとは限りません。
短期投資でリスクが高い資産に投資をするということは、短期間で利益を得られる可能性がある半面、
短期間で大きな損失を被る可能性もあるということです。
値動きの予測が外れて損失を抱えた場合、
長期間保有して回復を待つことにすれば、結果的には長期投資になってしまいます。
また、短期投資で利益を得るためにはタイミングが重要となるため、
取引のために時間を費やす必要があります。
パソコンなどで常に損失を防ぐために相場の変動を常に確認しておかないといけません。
仕事で忙しい人や常に相場をチェックできない人は、短期投資は困難となります。
それだけでなく、短期でトレードを繰り返すと、売買手数料もかさむことにも注意が必要です。
【短期投資の対策】
短期投資をする際は、リスクをコントロールする工夫が大切です。
銘柄を分散したり、想定以上に損失が膨らまないように、
「〇〇円まで下がったら売る」という逆指値注文をあらかじめ入れておくと損失を抑えることが可能です。
色々とお伝えした通り、短期投資にはデメリットだけでなくメリットもあります。
個別株の取引を行い、さまざまな会社を調べることで詳しくなることができ、
FXであれば為替動向に関する知識を得ることができるでしょう。
大切なことは、無理をせず「短期投資と長期投資を使い分ける」ことです。