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現行NISAから新NISAへの手続きとは?

2023.8.4

2024年からNISAの制度が変わるとされていますが、
「現在保有しているNISA口座の資産はどうすれば良いか?」
「新しい資産に移行できる?」
「難しい移行手続きが必要?」
このような疑問を抱いている人が多いと思われます。

そこで今回は、新NISAが始まる際の移行手続きや、現行NISAの保有資産がどうなるか、
現行NISAの保有資産はどうすれば良いかについてお伝えしてまいります。

 

☆現行NISA口座を開設済みであれば、新NISAへの移行手続きは不要
現行NISA口座を持っている場合、新NISAが開始する時には同じ金融機関に新しいNISA口座が自動的に開設されます。また、積立設定なども新しい口座に自動的に引き継がれるので、移行の手続きは不要となります。(一部新制度では対象外となる商品もあります)
ただし、新NISAを現行とは別の金融機関で始めたい場合、2023年10月1日以降に金融機関変更手続きをしておかないといけません。2024年1月1日以降に変更前の金融機関で買付すると、その年は金融機関を変更できないため注意しましょう。

 

☆新NISA開始後に現行NISAはどうなるのか?
新NISAがスタートすると、現行のNISA口座に保有している資産はどうなるのでしょうか。
確認しておかないといけないことは、以下3つのポイントです。

 

①現行NISAの保有資産は新NISAにロールオーバーできない
②現行NISAは非課税期間終了まで非課税口座で保有可能
③非課税保有限度額は新NISAと現行NISAで別枠になる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

①現行NISAの保有資産は新NISAにロールオーバーできない
現行のNISA制度では、一般NISAの非課税期間が終わると、翌年の非課税投資枠にロールオーバーによる、継続運用の選択肢がありました。しかし、2024年以降に非課税期間が終了する一般NISAは、新制度へのロールオーバーができません。
また、つみたてNISAやジュニアNISAに関しても、新制度の口座へ資産の移動はできません。
したがって、現行NISAと新NISAは、別々の制度だと捉える必要があります。

 

②現行NISAは非課税期間終了まで非課税口座で保有可能
現行NISA口座で保有している資産は、それぞれ非課税保有期間(一般NISAは購入から5年間、つみたてNISAは購入から20年間)が終了するまでは、継続して非課税での保有が可能です。ジュニアNISAに関しては、購入から5年間の非課税期間が終了した後も、18歳まで非課税で継続できる継続管理勘定へ自動的に移管されます。
非課税で保有している間の売却も自由に行えますが、新規買付はできなくなることに注意が必要です。

 

③非課税保有限度額は新NISAと現行NISAで別枠になる
現行NISAと新NISAの非課税保有限度額は、完全に別枠となります。
すでに現行NISAで運用を行っている場合も、新NISAの非課税保有限度額1800万円(そのうち、成長投資枠は1200万円)は丸ごと活用できます。そのため、新NISAのスタートに備えて現行NISAの保有資産を慌てて売却する必要はありません。
むしろ、現行NISAの保有分だけ非課税枠を多く持てることになるので、現行NISAの非課税期間の終了が近づくまでは両制度を並行して保有するのが、非課税メリットを最大限享受できる選択肢といえます。

 

すでに現行NISA口座をお持ちの場合、同じ金融機関に新NISAの口座が自動的に開設されるため、特別な手続きは必要ありません。金融機関変更などの手続きも、現行制度と同じタイミングで手続きを行えば問題ないでしょう。
また、現行NISAの口座で保有している資産は、制度が切り替わった後も本来の非課税保有期間がくるまでは非課税で保有することができます。非課税保有限度額も新制度とは切り離して計算されるため、売却して枠を開ける必要もありません。
ただし、現行NISAの口座では2024年以降の新規買付ができなくなること、非課税期間終了後のロールオーバーはできないので注意が必要です。

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