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投資には「時間」の分散も必要

2022.8.10

分散投資は、「値動きの安定」と「リスクの分散」のために必要です。
分散投資の中でも、「資産」の分散の重要性はとても浸透しているため、
すでに多くの方が実践されているように感じます。

では、「時間」の分散はどうでしょうか。
「時間」の分散を実践されている人は意外と少ないかもしれません。

今回は、投資には「時間」の分散も必要になる理由についてお伝えします。

 

【時間の分散】
資産形成を安定的にするためには、分散投資を徹底することが必要です。
以前にお伝えした「卵を1つのカゴに盛るな」という相場の格言が示すとおり、
複数の資産に分散して投資することで、ある資産が下落しても、
それ以外の資産の上昇で損失を補うことができる可能性があります。
その結果、値動きの安定した資産形成が実現しやすくなります。

この資産分散以外にも、分散投資はいくつか存在します。
そのうちの一つが「時間」の分散です。
時間の分散とは、投資を行うタイミングを一度ではなく、
複数回に分けて行うということです。

 

【理由①:一度に高値で買ってしまうリスクを回避できる】
投資を行う上で、タイミングは非常に重要な要素となります。
どんなに優良な銘柄であっても、適正価格以上に株価が高い時に投資しても、
そこからさらなる収益を期待するのは難しいことが多いです。

投資において最高のシナリオとは、底値で購入し、高値で売却することです。
しかし、いまが底値なのか、もしくは高値であるかどうかは誰にもわかりません。
それは将来、振り返ってみて初めてわかることです。

タイミングを分散して投資することで、
少なくとも一度に高値で投資してしまうリスクは回避できます。
さらに、投資資金に余力を残しておけば、今後訪れるかもしれない
「安く購入できるチャンス」を逃さずに投資することができます。

例えば、毎月一定額を投資する積立投資を実践すれば、
価格が下落している局面では多く購入することができます。
結果的に、平均購入単価を下げる効果が期待できるのです。
これをドルコスト平均法といい、多くの投資家が実践している手法です。

 

【理由②:少額のお金で始められる】
投資は元本が大きければ大きいほど、値上がりした時のリターンは大きくなります。
投資は、「お金に余裕のある人がやるもの」
「投資を始めるのはお金が貯まってから」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、積立投資のように毎月一定額を投資するような手法であれば、
必ずしもまとまったお金が必要なわけではありません。
毎月少額の積み立てでも長期間投資を継続することで、
大きな資産を作れる可能性が高くなります。
大事なことは、「少額からでもまずは始めること」です。

 

【時間分散の方法】
投資において時間分散を実践する方法は、2つあります。

1つ目は、自分でタイミングを確認して投資する方法です。
投資している資産が下落した局面で追加投資をしたらどうでしょうか。
自分の中で「何%下落したら投資を行う」など、ルールを決めておくことで、
周囲の情報に流されることを防ぐことができます。
値動きを見ながら自らの判断で投資していけば、高値の時には購入しないことも、
下落局面で多めに購入することもできます。
しかし、値動きを常に見ておく必要があるので、難点となる可能性があります。

2つ目は、つみたてNISAやiDeCoなどを利用することです。
これらは、毎月一定額を機械的に投資する仕組みのため、ドルコスト平均法のメリットが得られる上に、
運用益が課税されない非課税メリットも受けることができます。
複利が働き、雪だるま式に資産が増えることが期待できるので、
長期の資産形成を行うのであれば非常に効果的となるでしょう。

 

【投資は時間を味方につけることが重要】
資産形成は、時間をかけてコツコツと取り組むことが成功の秘訣となります。
短時間で大きな利益を得ようとすると、その分、大きなリスクを取る必要があり、
当てが外れると思いもしなかった大きな損失を被ることにもなります。

時間を分散することを心掛けておけば、相場の値動きに一喜一憂することなく、運用を継続できます。

一番重要なことは、「投資を継続すること」です。
短期的に下落したら、投資を辞めてしまう人もいますが、
途中でやめるほどやめるほどもったいないことはありません。
時間を分散することで、投資を継続しやすくなると考えます。

投資は、長期で無理なく継続させることを意識して行っていきましょう!

 

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