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インデックス投資信託を買う際の注意点

2022.8.24

昨日、金融庁が2023年度税制改正要望でNISAの恒久化と
非課税期間の無期限化を求める方針を固めたニュースが出ましたね。

これはNISAをしている方にとっては、非常に注目すべきニュースです。
NISAとつみたてNISAは期間と限度額に制限があり、制限以上の投資は非課税枠でなかったため、
この期間と限度額が改善されることでさらに投資される方が増えるのではないでしょうか。

2022年3月末には、一般NISA口座が725万口座、つみたてNISA口座が396万口座と発表がありました。
つみたてNISAは2018年の時には53万口座だったので、すごく口座数が伸びています。

つみたてNISAの対象商品は増え続け、全部で215本です。(2022年8月18日時点)
・指定インデックス投資信託:185本
・指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託):23本
・上場株式投資信託(ETF):7本

最も多いのは「インデックス投資信託」となっており、
たとえば日本株式ならTOPIXや日経平均、世界株式ならMSCI指数といった株価指数などの
ベンチマーク(指数)に連動する運用成績を目指す投資信託となります。

株価指数がベンチマークとなるので非常に分かりやすく、
初心者がはじめやすいインデックス投資信託ですが、選ぶ際には注意点があります。

 

【注意点①:高い信託報酬は避ける】

投資信託を保有される方が知っておきたいのが、
保有期間中は、投資信託の運用や管理などに「信託報酬」という手数料がかかることです。
つみたてNISAの信託報酬は以下のように定められています。


出典:金融庁「つみたてNISAについて」より

1%以下の手数料は見逃してしまいがちですが、保管中はずっとかかるものなので見逃せません。
インデックス投資信託の場合、ベンチマークが同じ商品であればパフォーマンスはほぼ同じです。
しかし、手数料の差は大きくなるので、できるだけ信託報酬が低いものを選ぶことです。

 

【注意点②:家計全体で見て保守的になりすぎている】

初心者ほど、リスクを恐れて保守的な運用になってしまいます。
ただ、つみたてNISAの魅力は「約2割の運用益にかかる税金が非課税になること」
というのはよく考えておきましょう。
家計の貯蓄全体を見ると、自分が思っていたよりもリスクをとっていない場合もあります。

投資信託は、単に利回りから考えるものではありません。
自分が何年後にどのくらいの資産が必要で、
投資信託のどの商品を買うと必要な資産を作ることができるかを考えます。
ですので、安全に今より少し増やすことより、必要な資産を叶えることを軸にしましょう。

リスクをとり過ぎてしまうことには注意すべきですが、
投資対象を選ぶ際には家計全体やライフプランまで考えることが必須です。

 

【注意点③:誰かに教わった商品をそのまま購入している】

最近では、SNSなどでもおすすめのインデックス投資信託が紹介されています。
ついつい「友人にすすめられたから」「ランキングに入っているから」という理由で
始められる方もいますが、積立投資は「長期保有」が基本です。


出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」より

保有期間が長くなるほどリスクが低減され、
利息に利息がつく「複利効果」が期待できるのが積立投資です。
つまり、長期保有していても成長すると思えるところに投資する必要があります。

たとえばこの10年間を見ても、新型コロナや戦争などのように
誰もが予想しなかった世界を変える出来事がいくつも起きています。

大きな相場の下落が起きても保有し続けるには、「成長し続ける」と思えることが大切です。
常に色々な視点を持って情報収集し、自分が納得した投資先を選ぶようにしましょう。

自分の将来は、自分の選択にかかっています。
いつでも正しい選択ができるようにマネーリテラシーを高めましょう!

 

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