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日本は幸福の国なのか

2022.4.25

日本は、世界から見ると安心安全な国とされています。
日本で暮らす我々も、そのように感じているのではないでしょうか。
現在のロシアとウクライナの争いを目の当たりにするとより感じますね。

 

では、
安全安心の暮らしの中で、みなさんの幸福度は高いでしょうか。

「幸福度は高いよ!」と言う方もいると思います。

ですが、
実は「幸福度が低い」と思う方のほうが多い日本です。

 

 

世界幸福度ランキングはご存知でしょうか?
これは、国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)が
毎年3月20日の「国際幸福デー」に発表しているランキングです。

 

下記、6つの調査項目があり、
「0」〜「10」段階で自分の生活への満足度を表す調査となります。

1.一人当たり国内総生産(GDP)
2.社会保障制度などの社会的支援
3.健康寿命
4.人生の自由度
5.他者への寛容さ
6.国への信頼度

 

この調査によると、
2022年版では、日本は「54位」でした。

21年は「56位」、20年は「62位」でしたので、
少しずつ順位を上げているとはいえ、まだまだ幸福は高くないです。

 

ちなみに1位は、フィンランドです。
フィンランドは、消費税24%と世界的にも高い国です。
それにもかかわらず国民の満足度が高いのは、

「納めた税金が間違いなく自分たちの生活のために使われている」

と認識できているからと言われています。

そして透明性のある政治の実現、
富の再分配がスムーズに行われる仕組みが整っています。

また、フィンランドでは、
「モノの消費に幸福感を抱く」意識が薄いと言われています。
モノを手にするよりも家族や友人と一緒に、自由な時間を謳歌することが
幸せと捉えている方が多いようです。

そのため、国民の幸福度は高くなるのです。

 

 

では、日本はどうでしょうか。
一人当たりの国内総生産の数値は決して低くなく、
社会保障制度は世界でも群を抜いて整っており、
健康寿命は世界2位です。

 

それなのに幸福度を感じないのは、
「自由度」と「寛容さ」が影響しています。

 

自由度とは、毎日の生活から考えると
「労働時間」が大きく関係します。

特に日本人は、労働時間が長いです。

労働時間が長いほど、自分の時間を使うことが少なくなり、
自由がなくなっていく。
有給休暇が取りづらいことや、副業禁止の環境もまだまだ多い。

労働の中で、自由がたくさん奪われることが影響の一つです。

また「寛容さ」は、寄付やボランティア活動で考えられます。

日本で、寄付やボランティア活動をしていることを聞くと、
「偉い」「すごい」「尊敬する」と思いませんか。

これって裏返すと、その風習が根付いていないことを表します。

そして、

 

「誰かが困っていると助けないといけない」

 

この考えが薄いために、
ボランティア活動がすごいと感じるのです。

寄付やボランティア活動を率先している人は、
誰かを助けることは当然と捉えています。

また、寄付を躊躇するのは、
誰かの幸せより自分の幸せを優先しまうからです。

自分の幸せを考えることは、当たり前の考えですが、
この考えが出てしまう自分は、経済的に豊かでありません。

 

 

安心安全の日本は、
欠けている部分が多いため幸福度が低いです。

 

 

しかし、今より幸福度を上げることはできます。

まずは一人ひとりが、
物事を正しく判断できる余裕を身につけることが必須です。

何気ない生活の中でも、
時間やお金を見直すとできると必ず余裕ができます。

余裕を作ることができれば、自分の幸福度は上げることはできます。

誰かに助けの手を差し伸べることのできる、余裕のある自分を目指して。

 

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