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日本とアメリカのシニア資産の根本的な違い

2023.9.6

NISA口座保有数は今年に入り、1800万口座以上開設されています。
年代によってNISAの種類は異なるものの、20代から60代の方々がお金を働かすことについて前向きに考えられていることがわかります。
ただ、まだ日本人口の10%程度なので、何もしてない方の投資を始めるきっかけになればと思います。

また、投資信託だけではなく、「株」「債券」「金」「仮想通貨」などを新たに保有された数も少しずつ増えていることから、投資に対して学ぶ方が増えているということでしょう。

ですが、
日本のシニアが保有する金融資産は、20年間ほど変化がありません。
一方、アメリカは金融資産を2.9倍以上に増やしています。

なぜこんなにも違いがあるのでしょうか。

その理由として、資産所得と勤労所得の比率が考えられます。
アメリカでは(資産所得:勤労所得=3:7)であり、
日本は(資産所得:勤労所得=1:9)です。
アメリカは自分で働きながらも、資産も働いてくれています。
日本では、ほとんど自分が働くだけです。

これがシニアの金融資産の差に影響しているのでしょう。

アメリカのシニア資産が増加しているのは、「リスクをとって投資をする」からです。
「株式」「投資信託」「債権」などの資産を保有し、資産に働いてもらっています。

みなさんご存知のように、日本の場合は50%以上が現金や預金です。


出典:2023年8月25日公表 日本銀行調査当局「資産循環の日米比較」より

日米の金融資産には、大きな違いがあることが一目瞭然です。
アメリカの保険は、日本の保険のように、自分が亡くなった時の備えだけではなく、日本の保険商品とは異なり、しっかりリターンがつくため、投資目的で資産を投じている方が多いです。
ですから、アメリカでは、現金・預金を10%程度保有し、残りはお金を働かせているからこそ、金融資産を2.9倍以上に増やすことができているのです。

これを継続させることでさらに、大きな差が生まれるでしょう。

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