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富裕層人口が世界2位「日本」

2022.7.27

世界的に見ても、金融リテラシーが低いとされている国が日本です。
日本に投資してもリターンが少ないと評価されています。

また、過去30年間平均年収が400万円台前半で推移している日本では、
「富裕層」に縁遠い印象を持たれる方も多いと感じます。

しかし、仏コンサルティング会社キャプジェミニが
2022年6月14日に発行した「THE WORLD WEALTH REPORT 2022」によると、
日本の富裕層人口は世界2位と発表されました。

同調査によると、2021年の世界HNWI(富裕層)人口は7.8%増え、
その資産は株式市場を背景とする景気回復により8%増加したとのことです。
※HNWIとは1億円以上の投資資産を保有している人

コロナ禍においても富裕層は、安定して資産を増やし続けています。

今回は、日本の富裕層についてお伝えします。

 

【世界の富裕層人口】
2021年のHNWI人口1位は、アメリカです。
2位が日本、3位がドイツ、4位が中国となります。
この4カ国で、世界のHNWI人口の63.6%を占めています。


出典:Capgemini「THE WORLD WEALTH REPORT 2022」

▼世界のHNWI人口
・アメリカ:746万人
・日本:365万2000人
・ドイツ:163万3000人
・中国:153万5000人

日本に住んでいるとあまり富裕層を意識することはないと思いますが、
世界から見ると日本の富裕層人口は多いことが分かります。

コロナ禍においては経済的に苦しい印象が強いですが、
世界ではU-HNWI(3000万ドル超の資産を持つ超富裕層)が
富裕層の資産と人口の成長を牽引しています。

 

【世界の富裕層が持っている資産】
富裕層がどんな資産を持っているか気になる方は多いと思います。
世界の富裕層の金融資産の構成は以下となります。(2018年〜2022年1月)

出典:Capgemini「THE WORLD WEALTH REPORT 2022」

▼2022年1月のHNWIの金融資産の構成
・オルタナティブ投資:14%
・株式:29%
・不動産:15%
・債券:18%
・現金及び現金同等物:24%

流動性の高い現金などが2割強、不労所得が期待できる不動産と債券は約3割、
値上がりえきを期待する株式が約3割、オルタナティブ投資が1割強です。
コロナ禍にあたる2018年〜2022年の推移を見てもその割合はほぼ変わっていません。
つまり、コロナ禍は富裕層の資産にあまり影響がなかったことが分かります。
資産を簡単に手放すのではなく、持ち続けることが大事。

たくさんの方が憧れる富裕層ですが、日本ではその人口が多いことが分かりました。
日本でも、資産を働かせている人が多いということです。

富裕層を目指さない方でも、生活に困らない資産を築くことはできます。

やるべきことは、「資産を働かせること」と「資産を分散させること」です。

 

 

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