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定年後の就業と再雇用の実態

2022.6.7

60代で「収入を伴う仕事をしている方」の割合は全体の59%です。
特に男性の60〜64歳は8割が働いて収入を得ていますが、
65〜69歳では男女とも働く人が2割ほど減少しています。

65歳から公的年金がスタートすることもあり、
65歳で仕事をリタイアする方が一定数おられます。

日本では、定年を70歳へ引き上げる動きを検討している会社も
少なからず出てきております。
長く働きたいと思う方にとっては朗報ですね。

60歳で定年を迎えた後、再雇用制度などによって
会社に残れたとしても、年収は大きく目減りすることが一般的です。

 

では、働く60代の月収平均はどのくらいでしょうか?

 

2019年6月の「60代の男女別賃金等収入」のデータより、
賃金等収入を男女別・年齢階級別にみていきましょう。

☆60歳〜64歳
【男性】
・5万円未満     (4.0%)
・5〜10万円未満  (5.3%)
・10〜15万円未満. (9.8%)
・15〜20万円未満. (16.8%)
・20〜30万円未満. (27.8%)
・30〜50万円未満. (19.3%)
・50万円以上   (11.9%)
・無回答      (5.0%)

☆65歳〜69歳
【男性】
・5万円未満     (12.0%)
・5〜10万円未満  (14.9%)
・10〜15万円未満. (18.1%)
・15〜20万円未満. (14.1%)
・20〜30万円未満. (16.6%)
・30〜50万円未満. (10.1%)
・50万円以上   (7.2%)
・無回答      (6.9%)

☆60歳〜64歳
【女性】
・5万円未満     (12.5%)
・5〜10万円未満  (32.4%)
・10〜15万円未満. (21.2%)
・15〜20万円未満. (11.2%)
・20〜30万円未満. (11.7%)
・30〜50万円未満. (2.0%)
・50万円以上   (1.3%)
・無回答      (7.7%)

☆65歳〜69歳
【女性】
・5万円未満     (24.5%)
・5〜10万円未満  (34.3%)
・10〜15万円未満. (17.6%)
・15〜20万円未満. (5.9%)
・20〜30万円未満. (5.9%)
・30〜50万円未満. (4.9%)
・50万円以上   (1.0%)
・無回答      (5.9%)

賃金等収入(税込)には、賞与、年金、恩給、雇用保険等の給付金、
財産収入、その他仕送り金等は含んでおりません。
自営業については、売上高から諸経費を差し引いて月割にならした額としています。

男性の60代前半では20万〜30万円未満がもっとも多くなっていますが、
60代後半では突出した階級が見られず、広く分布しております。

一方女性では、60代前半と後半で分布に大きな違いはなく、
どちらも5万〜10万円未満が3割以上とボリュームゾーンです。

30万以上の支給を受けている方のほとんどは、
男女ともに自営業経営者でした。

 

ちなみに雇用形態別でみてみると・・・

☆60歳〜64歳
【男性】
・正社員         (37.1%)
・パート・アルバイト.  (13.7%)
・嘱託          (24.0%)
・契約社員                   (18.2%)
・派遣        (2.2%)
・その他       (3.7%)
・無回答       (1.1%)

☆65歳〜69歳
【男性】
・正社員         (18.8%)
・パート・アルバイト.  (34.1%)
・嘱託          (17.8%)
・契約社員                   (22.5%)
・派遣        (2.2%)
・その他       (4.0%)
・無回答       (0.7%)

☆60歳〜64歳
【女性】
・正社員         (12.6%)
・パート・アルバイト.  (61.5%)
・嘱託          (10.8%)
・契約社員                   (7.7%)
・派遣        (3.8%)
・その他       (2.8%)
・無回答       (0.7%)

☆65歳〜69歳
【女性】
・正社員         (8.6%)
・パート・アルバイト.  (69.8%)
・嘱託          (1.7%)
・契約社員                   (6.0%)
・派遣        (2.6%)
・その他       (10.3%)
・無回答       (0.9%)

雇用形態をみると男性の60代前半では正社員が最も多く37.1%を占めます。
60代後半では、正社員が18.8%に減少し、
パート・アルバイト(34.1%)や契約社員(22.5%)として働く人が増えています。

女性ではいずれの年齢階級でもパート・アルバイトがもっとも多く、
60代前半では61.5%、60代後半では69.8%を占めています。

60代で働く理由としては、「経済上の理由」がほとんどです。

賃金等収入と雇用形態から分かるように、
長く働くと収入が目減りし、雇用形態も安定することは難しいです。

また就業による収入によっては、税金が高くなり
手取り金額がより少なくなることも出てきます。

生涯働き続けることも大切ですが、
定年後は自分のための時間を作ることの方が大切だと私は思います。

時間とお金の不安を解消する一つの方法は、
不労所得を作ることです。

不労所得を作り、自分や家族の時間が作ることができれば、
より人生の価値は上がるのではないでしょうか。

 

 

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