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上手に資産の取り崩すポイント

2022.11.7

退職後、多くの方は公的年金を生活の軸とし、不足分を貯蓄から取り崩して暮らします。
退職間近やすでに退職している方の中には、資産を保つことができるか心配の方もいると思います。

そこで今回は、上手に老後資産を取り崩すポイントをお伝えします。

 

【資産取り崩し金額の把握と計算】
最初に行うことは、資産の取り崩し金額の把握です。
毎年「今年の取り崩し可能額」を計算しておくことが必要となります。
計算式はとても簡単です。

まずは、現在の「資産保有額」を確認します。リスク資産は時価で計算します。
そこから、「最晩年に残したい金額」を差し引きます。(例:葬儀費用や遺族に相続する金額など)
それを「想定余命年数」で割ります。
これで1段目の「取り崩しができるお金」が把握できますね。

次に、「取り崩しができるお金」に「年金額」を足します。
それを12ヶ月で割ると「1ヶ月の生活費」が求められます。
この金額を年金が振り込まれる普通預金口座に移しておくことで、
お金の使いすぎの防止につながるでしょう。
資産を長く保つためには、自分が毎月使ってよい金額を知ることが大切です。

リスク資産は変動しますし、臨時で大きな資金が必要となる場合もあるでしょう。
もちろん、お金は必要なことに使うためにあるため、支出は問題ありません。
お金は、自分の幸せや安全、豊かさなどを得るために使うからこそ意味があります。

重要なのは、この計算を毎年1回行うことです。
その年によって1年間で使えるお金は変わります。
「資産」「収支」をきちんと把握することで、資産を長く保つことができるのです。

 

【運用を継続しながら取り崩す】
先ほど計算式で出した「取り崩しができる金額」は、
銀行預金・証券口座など非課税メリットのない口座から取り崩します。
次に期限のある確定拠出年金、最後にNISA口座という順番です。
これは運用益非課税メリットをより長く享受し、複利効果で資産を増やすためです。

普通預金に「1年で使えるお金」を準備しておくと安心でしょう。
また何かあった時、株式や投資信託などの資産はいつでも売却できます。
ただ、売却するのは、毎月少しずつです。

高齢になるにつれてリスクを下げていきたいという方は、
現金とリスク商品それぞれから一定額を取り崩しても構いません。
いずれにせよ、平均寿命が伸びる中、長生きに備えて資産を長持ちさせるためには、
運用を続けながら必要な生活費を少しずつ取り崩すことがポイントです。

 

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