お金持ちは不景気を狙っている
2022.7.20
日本でも本格的な物価上昇が始まり、生活が苦しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、お金持ちは「値上げが続いて大変」とか、「インフレが心配」などと言いません。
お金持ちはお金をたくさん持っているだけでなく、
ここまでの間にビジネスや資産運用で十分にお金を増やしているからです。
物価が上昇しても生活が苦しくなる心配はないのです。
それよりも、不景気が来るのを「いまか、いまか」と心待ちにしています。
振り返ると、2008年のリーマン・ショックから、すでに14年が経過しましたが、
この間、株式市場は右肩上がりで上昇してきました。
途中、チャイナ・ショックなどもありましたが、
大きく下げることもなく、上がり続けてきたのです。
日経平均株価の推移をみても、2009年2月の約7500円から、
2021年末には約2万8800円まで3.84倍に上昇しています。
非常に順調な相場環境が続きました。
この間、根気強く投資を続けてこられた人の多くが、大きな資産を築くことができたでしょう。
既に資産1億円を築いた人の中にも節約に励み、余裕のできたお金をコツコツ長期・
分散・積立投資を続けてきた人が少なくありません。
iDeCoやNISAなど税制優遇制度を利用しながら、堅実に資産形成するのも間違いでないです。
ただ、分散投資で1億円達成するのは時間がかかってしまいます。
10億、20億円規模の資産を目指している人は、もっと短時間で効率的に資産を増やそうとします。
短期間で資産を大きく増やしたお金持ちには二つの特徴があります。
一つ目は、「集中投資」です。
分散投資は、リスクを抑えながらリターンを目指す手法です。
平均的なリターンで満足できる人は国際分散投資で構いませんが、
人並み以上にお金を増やしたいと考えるならば集中投資を選択します。
当然ながら大きなリスクは取ることになりますが、リターンは大きくなることが特徴です。
二つ目は、「タイミングを見極めること」です。
景気は良くなったり悪くなったりします。
好景気になってから、「みんなが投資をしているから自分も初めてみよう」
と思っても、既に市場は上がっていて高値塚みをすることになります。
お金持ちは不景気になるのを待って投資しています。
不景気の時に投資をするメリットは数多くあります。
不景気の時には金利が低くなりますが、融資を受ける難易度が上がります。
ただ、収入や金融資産といった属性を高め準備を進めてきた人は借りることができます。
買うことができる人が少なくなるので、
景気の良い時には考えられないような安価で物件を購入できる機会が増えます。
これは不動産投資する人にとってはメリットです。
多くの人は景気が悪くなると不安になりがちですが、
資産を大きく増やす人は不景気の兆しが見えると目を輝かせて投資に向かいます。
景気は循環するため、好景気と不景気を繰り返します。
お金持ちは不景気の時に投資して、好景気になると地役を確定し現預金を手厚くします。
好景気では次にやってくる投資のチャンスに備え、準備をしています。
このサイクルを2、3回と繰り返すうちに資産を大きく増やしています。
だからこそ、決断力が重要です。
「今がチャンス」と思っても、すぐに行動に移せない人はお金持ちになれません。
「幸運の女神には前髪しかない」と言われますが、まさにその通りで
目の前にチャンスがやってきた時に迷わずつかめるかどうかが、
お金持ちの仲間入りできるかどうかの分かれ目になります。
チャンスをつかむためには、日ごろからの準備が欠かせません。