相続準備として重要な4つのこと
2022.4.15
今は、人生100年時代と言われております。
とても長い人生ですが、人は必ず亡くなります。
もし自分が亡くなってしまった時、
残される方々が困らないように相続準備が必要となります。
最近では終活を行い、
エンディングノートなどを作成されている方もいらっしゃると思います。
今回は、
相続準備として重要な4つのことについてお伝えします。
①法定相続人を整理する
財産を受け継ぐ権利がある方を法定相続人と言います。
誰が対象かを予め確認しておくことが重要です。
②お手持ちの財産を整理・棚卸を行う
所有している財産を全てリストアップ
(家、車、預金、株だけではなく、
貴金属、宝石類、骨董品、美術品や着物なども)
※財産は借入金などのマイナス要素を含みます。
財産の整理後に相続するか放棄するかまで把握しておくことが必要。
③遺言書を作成しておく
相続人の間で争いにならないようご自身の希望通りに、
誰に何を相続させたいのかを決めておく。
※公正証書遺言がおすすめです
④生前贈与を活用
暦年贈与、1人につき110万円/年以下なら贈与税はかからず、非課税となります。
その場合、贈与税の申告は不要。
子供や孫へ教育資金を贈与する場合、1500万円まで非課税となる。
住宅取得支援(購入費用、建築費用、増改築、リフォーム費用)を贈与する場合、
最大1500万円(消費税10%の場合)まで非課税となる。
相続時精算課税という課税方式も有効です。
この相続時精算課税では、2500万円を超えなければ課税を受けることはありません。
その2500万円を運用すれば、それ以上の資産を作ることもできます。
ただし、相続する前にまとめて課税を精算する仕組みであるため、
その確認をしておかなといけないです。
あくまでも相続する当面の間2500万円までであれば課税がないだけで、
将来相続する際には、相続財産の前渡し時に非課税にした分を精算して贈与税を払うことになります。
いずれも相続時の財産を減らしておけば、課税額が少なくなるため、
場合によっては高い節税効果が期待できます。
必ず知っておかないといけないのは、
相続税の支払いは原則『 現金 』ということです。
現金以外の相続をした際に、手元にあるお金で
相続税を納めないといけない場合があるので特に注意です。
相続をする側、受ける側のどちらになっても
良い選択ができるように、対策しておくことが大切です。