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60歳以上の投資信託保有率

2022.7.19

今は、少額の資金で始められる投資信託が人気を集めています。

iDeCoの公式ウェブサイトによれば、2022年5月にiDeCoの新規会員数は約4万4000人に達し、
加入者数は246万3000人に達しました。

多くの方が既にNISAやiDeCoを利用しています。
どちらも主に投資信託を利用する仕組みです。

そこで今回は60歳以上の投資信託率保有率などをお伝えしてまいります。

 

【60歳以上の投資信託、年収が上がるほど高い保有率】

投資経験者のうち、投資信託の原保有率は38.5%。
認知率は95.7%となっています。


出典:投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2021年(令和3年)投資信託全般」より

性別で見ると、男性よりも女性の保有率が高くなっています。
また、年代別では年代が下がるほど保有率は高い。
世帯別で見ると、200万円未満〜1000万円未満で、年収が上がるほど原保有率が高まる傾向があります。

 

【60歳代以上の投資理由】


出典:投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2021年(令和3年)投資信託全般」より

最多の投資理由は、「預貯金の金利が低いから」(48.2%)です。
続いて「投資そのものを楽しむため」(29.9%)や
「資産を分けて保有しておくため」(26.9%)という理由がありました。

世帯年収別では、年収が上がるほど「資産を分けて保有しておくため」が高まる傾向があります。
このほか、「将来の医療・介護費用の負担に備えるため」も2割以上です。
人生100年時代と言われる今日、老後資金に不安を感じている方が多いことを表しています。

 

【60歳以上で検討したい金融商品は預貯金が最多】


出典:投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2021年(令和3年)投資信託全般」より

60歳代以上で利用を検討しても良い金融商品は、「預貯金」(43.5%)が最も高い。
その次に、「株式」(30.5%)です。
「投資信託」は20.6%で3番目となっています。

なお、ここからも投資信託の利用検討意向は、世帯年収が上がるほと高くなる傾向がわかります。
年収が高いほど、投資に充てられる資金が多くなるためです。

 

【60歳代以上の年金・退職金の行方】


出典:投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2021年(令和3年)投資信託全般」より

年金を受け取っている割合は83.1%となっています。
年金開始年齢は「60歳」(36%)が最も多く、「65歳」(26.2%)が続きます。

年金受給前の貯蓄額は、「100万〜500万円未満」(14.7%)が最も高くなっています。

また、退職金の行方は、「預貯金」(59.3%)が最も高くなりました。
その次に、「日常生活費への充当」(25.6%)、「旅行などの趣味」(21.7%)、
「住宅ローンの返済」(20.8%)となります。

退職金の行方は、投資信託商品保有経験別で見ると、
現保有者では「資産運用のための金融商品の購入」は約5割と高いです。

 

60歳代以上の投資信託保有数は、年々増えています。
預貯金だけでは、資産を増やすことができないと理解されている結果だと思います。
しかし、理解されていても投資リスクがある以上、投資信託を利用されない方もいます。

資産の取り崩しだけで何十年も暮らすことができる方にとっては必要ないかもしれません。
ただ、自らの資産を次の世代に継承するのであれば、必要だと私は考えます。

投資信託を活かすためには、時間が必要です。
将来から遡り、資産をどのように形成するかを考えることが重要です。

 

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