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投資の果実

2022.6.22

投資にはいろいろな種類がありますが、
利益をどのように受け取るかは、大きく2種類に分かれます。

それが、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」です。

インカムゲインとは、資産を保有していることで得られる利益。
キャピタルゲインとは、資産の売却によって得られる利益。

投資には、絶対的な保証があるものは無いが、
増えることが十分期待されるような投資があります。
それが投資の果実を産むものを買うことです。

株式投資の「果実」は配当です。
例えば、家畜農家が家畜を購入するのは、牛や馬が子供を産んでいくことを期待するからであり、
果樹農家が果物の苗木を買うのは、毎年毎年果物がなることを期待するからです。

会社の株式を買うのにも同じ目的があります。
将来会社が利益を上げてくれて、株主に配当を払ってくれるということです。
この場合は、配当金が果実に相当し、債権や預金の場合は金利収入が果実に当たる。
不動産の場合は、スペースを賃貸に出し、賃貸収入を得ることが果実となる。

 

まとめると・・・

・株式では、配当金を生む
・債券と預金では、利息を生む
・不動産では、賃料を生む

これらは全てインカムゲインにより、利益を得ています。

そしてこの果実(資産)は、複利で増やすことが重要となる。
複利は、雪だるま式に増えていき、長い年月が経つと恐ろしく威力を発揮します。

 

例:100万円を元手に複利で増える場合(年利3%)
・1年後には 103万円
・5年後には 116万円
・10年後には 134万円
・20年後には 180万円
・30年後には 242万円

10年で1.34倍、20年で1.8倍、30年で2.42倍となります。
年利3%の複利で増えていくとこれだけ増える状態となる。

 

では、年利5%の場合は?

例:100万円を元手に複利で増える場合(年利5%)
・1年後には 105万円
・5年後には 127万円
・10年後には 162万円
・20年後には 265万円
・30年後には 432万円

10年で1.62倍、20年で2.65倍、30年で4.32倍となります。

 

さらに、年利10%の場合は?

例:100万円を元手に複利で増える場合(年利10%)
・1年後には 110万円
・5年後には 161万円
・10年後には 259万円
・20年後には 672万円
・30年後には 1744万円

10年で2.59倍、20年で6.72倍、30年で17.44倍になります。

資産運用は、複利で時間をかけて増やしていくことが重要です。

 

注意しなければいけないことは、乗り換えてしまうことです。
せっかく時間をかけていた商品も途中で乗り換えることで複利効果が失われます。
だからこそ、長期的に保有できる資産を作ることが大切です。

投資の果実は、リスクやリターンが異なります。
債券や預金の場合は、決まった金利を受け取れるので、先の見通しが立てやすい。
しかし、円金利は非常に低く、年利0.1%では増えるまでに時間がかかり過ぎてしまう。
年利0.1%でも、20年後には1.22倍、30年後には1.34倍に増えるが、
それ以上の利回りを求める方は、違う果実を選択する必要があります。

一方、株式の場合は、果実を安定して受け取れるわけではなく、
価格変動もあるため、債券や預金と比べるとリスクは高くなります。
しかし、大きいリターン(利益)を期待することができる。

不動産の場合は賃貸が上手くいっていると、賃貸収入が安定するが、
初期費用でまとまったお金が必要なこと、空き室が出ると収入が変動すること、
修繕費などの出費が重なる年度があるリスクを想定しておかなくてはならない。

大切なことは、リスクとリターンのバランスです。
老後の不労所得を作るために、慎重な選択をしていきましょう。

 

 

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