ノーリスクの投資はない
2023.2.8
投資のリスクとリターンは表裏一体です。
投資のリスクとは、「値動きが不確実」ということです。
投資の種類によっては、「リターン(収益)の振れ幅」がリスクになりえます。
何かに投資をすると、値上がりすることもあれば、値下がりすることもあります。
値動きを抑えた投資はリターンが少なく、ハイリターンを期待する投資はリスクも高い傾向です。
事実、『ノーリスクで預金より増える投資は存在しません。』
投資は、株式・債券・投資信託・不動産・FX・・・と、色々な種類がありますが、
実は銀行預金にお金を置くことも、利息が発生するため投資となります。
ですから、銀行預金にもリスクが当然あります。
銀行預金のリスクとは、金融機関の破綻です。
お金を預けている金融機関が破綻すると、「預金保険制度」によって預金は保護されますが、
1金融機関につき、1人あたり元本1000万円とその利息が保護の上限となります。
1000万円を超えるお金を預けていると、資産の一部を失うことにもなりかねません。
また、個人向け国債は預金よりも高金利ですが、
国の信用状況が悪化して元本が回収できなくなる可能性はゼロではありません。
このように、身近にある「預金」や「国債」でさえリスクがあるのです。
預金を含め、投資をするときには必ずリスクを考えておくことが必要です。
投資はリスクがありますが、リスクを抑える方法も存在します。
投資のリスク軽減の基本は、「長期・分散・積み立て」の3つです。
これらを簡単に説明すると・・・
『長期』
長期投資の最大のメリットは、投資期間が長くなるほど、リターンの振れ幅が小さくなることです。
株式や投資信託を買った場合、短期的には元本割れの可能性がありますが、
長く持ち続けていれば、収益がプラスになる可能性は高くなる傾向があります。
また、投資に重要な「ドルコスト平均法」も長期で行うことで力を発揮するのです。
目先の値動きに惑わされず、腰を据えて投資にのぞむスタンスが必要。
『分散』
投資を行う際に分散することはマストです。
「円」だけの資産しか持っていないことも大きなリスクです。インフレを考慮すると、年々「円」の価値は下がっています。円の価値が今後も下がることを想定すると、分散させないといけません。
株式や投資信託などでドルを持つことも分散の一つです。
何かが起きて資産を大きく失わないためにも、分散を必ず取り入れてリスクを抑えることが重要。
『積み立て』
積立とは一定期間ごとに同額の金融商品を購入する仕組みのことで、
投資信託において利用されることが一般的です。
投資信託は価格が変動するため、割高なタイミングで一括購入してしまうと、
原価割れの可能性が高くなる点に気をつけないといけません。
積み立て式で投資をすることで、購入するタイミングを分散でき、
さらに、割高なタイミングで大量に購入することを回避することもできます。
この「長期・分散・積み立て」を取り入れることで、投資のリスクを軽減できます。
そして、投資商品ごとの特徴を十分に理解した上でリスクを抑えた投資を実践していきましょう。