つみたてNISAで買ってはいけないインデックス投資信託
2022.6.23
日本証券業協会によると、2021年末の「つみたてNISA」の口座数は339万口座となり、
前年末の172万口座から96.5%増となりました。
「つみたてNISA」は、毎月自分で決めた金額分の投資信託を買っていく仕組みですので、
選んだ投資信託が将来の利益を左右するため、何を選ぶかが重要です。
「つみたてNISA」の商品は全部で213本もあり、
買える商品は、金融庁が長期・分散投資に適していると厳選したものに限られます。
種類としては、以下です。
【2022年4月26日時点】
・指定インデックス投資信託:183本
・指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本
・上場株式投資信託(ETF)7本
これだけ種類があると、選択に困ってしまいますよね・・・。
選択の際は、つみたてをする目的に沿った商品を選ぶことが重要です。
目的に沿った商品も複数出てくる時もありますので、
今回は、「買ってはいけない」商品の特徴をお伝えします。
この特徴に当てはまるものは、すぐに除いてください!
【信託報酬が高いインデックス投資信託】
投資信託には、保有中に運用や管理に「信託報酬」という手数料がかかります。
金融庁によると、つみたてNISAのインデックス投資信託の信託報酬は以下のように定められています。
・国内資産を対象とするもの:信託報酬0.5%以下(税抜)
・海外資産を対象とするもの:信託報酬0.75%以下(税抜)
インデックス投資信託は、ベンチマークが同じ商品であれば値動きはほとんど同じです。
しかし、信託報酬は各運用会社が定めているため、インデックス投資信託ごとに異なります。
そのため、信託報酬が高い投資信託ほど、運用中の手数料が運用会社に引かれて、
将来の利益は少なくなります。
ガソリンスタンドみたいなものですね。
入れるガソリンは変わらないのに、入れる場所(会社)によって値段が違う・・・。
指数に連動するインデックス投資を選ぶ際は、
信託報酬を比較して安いものを選ぶことが重要です。
【保守的すぎるインデックス投資信託】
つみたてNISAのメリットを最大化させるためには、
大きな運用益が期待できる投資信託を選ぶことが必要です。
ただし、大きな運用益を求めると、運用中の値動きも大きくなります。
投資信託の平均利回りの目安は3%〜10%となります。
1年程度では振れが大きいので、過去数十年の利回り実績も確認すべきです。
値動きが大きい投資信託を活用しても、運用期間を長くすることでリスクを抑えられます。
だからこそ、せっかくつみたてNISAを活用するのであれば、
ある程度高い運用益を求め、長期で運用することが良いですね。
10年以内などの短期で引き出す可能性がある場合は、
元本割れを防ぐ目的で保守的なインデックス投資を選ぶことも選択肢の一つです。
大切なのは運用期間と目的、自分のリスクの許容度を考えることをおすすめします。
【人に勧められたインデックス投資信託】
最近では、WEBやSNS、動画サイトなどでも投資の情報発信があります。
「この銘柄は間違いない」「これだけ増えた」など、発信者によって
おすすめしている商品が異なるケースがほんとに多いですね。
言えることとしては、特定の投資信託を勧めている人の情報を鵜呑みすることはやめましょう。
なぜなら、その発信者と資産状況や年齢、運用期間や目的は異なるからです。
資産運用の場合は、元本割れの可能性があり、最終的には自己責任となります。
金融庁が定めているインデックス投資信託だとしても、売るタイミングによっては損します。
大切なのは、いろいな情報から自分の考えに合ったものを探すことです。
そして納得できないものには、投資してはいけません。
最初は、このルールを守るだけで良い選択に繋がるでしょう。
投資をする方の目的によって、選択は変わります。
だからこそ、人がやっているものに乗っかるだけではなく、
自分の目的に沿っているかを照らし合わせることが重要です。