60代で貯金2000万円の割合
2022.4.22
2022年の4月に、年金の繰下げ受給が75歳まで引き上げられています。
ひと月あたり0.7%増額され、最大で84%増額されるので良い選択が必要ですね。
一昔前では、還暦60歳でリタイアする方は多かったです。
しかし、現代では還暦を過ぎても働き続けることが一般的になりました。
2019年に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、
実際に今の60代の方はどれぐらいの方が貯金2000万円を達成しているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上の世帯調査](令和2年)」
を参考に60代の平均貯蓄額を見ていきましょう。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上の世帯調査](令和2年)」
全体の平均値は「1745万円」、中央値は「875万円」です。
結果的に、平均値は2000万円を下回っているので、
全体の半分以上は貯金2000万円を達成できておりません。
貯金2000万円を達成されているのは、3世帯に1世帯というのが現実です。
また、老後「年金だけで生活する世帯」は48.4%です。
公的年金・恩給を受給している高齢者世帯の「公的年金・恩給」の
総所得に占める割合を見ると、「公的年金・恩給」のみで生活する世帯は48.4%です。
年金のみで生活できるのは、今でも半分ほどです。
ひと月の収入の半分以上は年金以外で生活する世帯もみられます。
だからこそ、年金だけに頼らない状態を作らなければなりません。
今できる対策は、収入や貯蓄の一部で運用することです。
自分だけが働くのではなく、お金にも働いてもらうことが重要です。