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年代別の資産に対する考え方

2022.6.24

資産に対する考え方は、年代別で大きく異なります。
なぜなら、保有している資産額が違うからです。

「定年後の生活のためにどのように資産を作るか」ということが、
最終的なゴールにされている方が多く見受けられますが、
スタート時期が違うと、最適な資産の作り方は違います。

今回は、年代ごとに想定されるライフイベントも考慮しつつ、
年代別の資産に対する考え方についてお伝えします。

 

【20代〜30代は資産形成期】

最初に、20代においては、収入を増やすための自己投資と支出を減らすための節約で
収支差額を黒字化させることにより、資産形成の第一歩となる貯蓄を持続させることが重要です。
その中でも特に習慣化させなければならないことは「先取り貯蓄」です。
これは「収入-貯蓄=支出」の考え方です。
収入額から予め自身で決めた貯蓄額を差し引いた範囲内で支出額を定めてしまえば、
無理な節約で早期に挫折してしまうことを防止できます。

20代は特に、遊びや飲み会など様々な支出が多くなる時期でもあるため、
給与が入った時点で貯金や投資をする金額を差し引き、
手元に残ったお金で支出を考えることをしなければいけません。
この考え方を取り入れるだけでも、手元に残る額は大きく変わります。

30代においては、各々のライフスタイルに応じて、
結婚や子育てなどによるまとまった出費が発生する可能性が高まります。
そうした出費に対しては、20代の貯金分、今後の収入増加分などで対応し、
できる限り資産形成を止めずに貯蓄の一部を効率的に増やすために株式等を中心とした
金融商品に積立投資することで資産形成することができます。

20代と30代は特に、定年まで30年近く時間があるため、
少額でも長期で投資することによりまとまった資産を作ることができます。
大事なことは、継続させることに念頭を置いて取り組むことです。

 

【40代〜50代は資産運用時期】

40代と50代では、ある程度の資産形成ができれば、資産運用へとシフトしていきます。
ここでは、資産形成の段階で積立投資によって、既にポートフォリオが組まれた状態が
出発点になりますので、ポートフォリオの見直しを行います。

この年代では、会社で役職などがつき、30代より給与は上がることが一般的です。
しかし、お子様が進学などである程度まとまったお金が必要となる時期と重なりやすいです。
支出は最低限に抑えながら、資産運用することが望ましいです。

ここから近づきつつあるリタイア、老後生活に備えて、株式中心の積極運用から
債券中心の安定運用へ移行していくリバランス作業を行なっていきます。
余剰資金によっては、積立投資を継続させたり、不動産を持つ場合も出てきます。

どの年代においても無理は禁物ですが、年代を追うごとにそれまでに弛まず積み上げていればいるほど、
これからの年代は心の余裕を保つことを第一に取り組むことが重要です。

 

【60代以降は資産保全期】

60代以降は、安定運用中心の資産運用を行うことが必要です。
老後資金の取り崩しによる資産残高の減少を緩やかに抑えつつ、
次世代のために相続対策を早期に実施していきます。

残される資産によっても対策できることは大きく異なりますが、
「自身で使う資産」「残す資産」を分けて取り組むことが良いでしょう。

 

資産形成や資産運用を正しく行うためには、
まず「時間」を考慮することが必要です。
そして、資産を作ることができれば、その後は保全を行う。

お金は、あくまでも「理想の未来」を叶えるための手段ですので、
お金を作ることだけを目的としないポートフォリオを作ることが大切です。

 

 

 

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