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30年間で上がり続ける大学の授業料

2022.10.20

日本の平均年収はここ30年間400万円台を推移しており、
ここ10年で400万円台前半まで下がっています。

それだけでなく社会保険の負担は上がり、
年金受給額は下がり、受給できる年齢は遅くなっています。

どんどん生きづらい世の中と変化してきていますが、
大学の授業料はこの30年間でどのように変化したのでしょうか?

 

今回は、この30年で上がり続けている大学授業料についてお伝えします。

 

【国公私立大学の授業料と入学料の推移】
文部科学省は、国立大学と公立大学、私立大学の授業料と入学料の推移を公表しています。


出典:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」

 

30年前と比べて物価などの違いもありますが、

《国立大学》
授業料は授業料は1987年の30万円から53万5380円へ、
入学料は15万円から28万2000円へと上がっています。

 

《公立大学》
30年間で授業料は20万円以上、入学料は13万円以上上がっています。

ただし入学料は2009(平成21)年に40万2720円まで上がりましたが、
それ以降少しずつですが減っているのがわかります。
※公立大学は地域によって異なるので平均であり、入学料は地域外からの入学者の平均

 

《私立大学》

授業料は1987年の51万7395円から2017年の90万93円へ、
入学料は24万5263円から25万2030円へ上がっています。

ただし、入学料は1999(平成11)年に29万815円まで上がったものの、
それ以降は徐々に減少し、25万円台まで下がってきています。

 

 

意外にも2017年は国公立大学に比べると、私立大学のほうが入学料は低くなっております。

しかし、その後も授業料は年々増加し、2021年は93万943円まで上がっています。
ちなみに入学料は、24万5951円と引き続き減少傾向にあります。

2017年から2021年のたった4年間でも、私立大学の授業料は平均で約3万円も上がっています。

大学の授業料の上昇は大きく、私立大学にいたってはここ30年で40万円も増えているのです。
4年間にすると授業料だけで平均約160万円の増加ですね。

大学の授業料だけ見てもこれだけ増えています。
それだけでなく複数の習い事や塾に通う家庭も多く、地域によっては中学受験も過熱化しており、
間違いなく子育て世帯の負担は以前よりも増えているといえるでしょう。

 

恐ろしいのは、これだけ負担が増えているのに、
日本人の平均年収は増えていないということです。

家庭内で使えるお金が減っているということですね。
授業料や入学料が増えていることを「仕方ない」と思うだけではいけません。

家庭の負担を抑える対策として、投資を取り入れることが重要です。

 

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