日銀、新総裁就任へ
2023.4.11
4月9日、日本銀行の植田和男総裁が就任しました。
先任を務められた黒田東彦氏は2013年から2期総裁を担っていたため、
10年ぶりに総裁が変わったことになります。
これまでの日銀は、アベノミクスと呼ばれる金融政策を行い、
円高が是正されて日本株が大きく上昇してきました。
その一方、債券市場の機能が低下するという副作用も生んできました。
また、昨年からアメリカをはじめ、海外が揃って利上げを行う中、
日本だけが取り残される状況です。
そんな状況下、植田和男総裁が最初に着手するのは、
金融緩和政策の修正と考えられています。
10年間も続けた異次元の金融政策も、徐々に正常化させる必要があるため、
その出口戦略がとても大きな課題となるでしょう。
日々、物価上昇の圧力も高まる中、日銀は難しい判断を迫られることになり、
その動向に注目が集まります。
みなさんも植田新総裁が当面の金融政策の運営についてどのような発言をされるか、
注目してみてください。