日本は海外に比べて貧困化している?
2022.5.16
日本は海外に比べて、
平和で恵まれている国だと思いますが、
国民の資産は貧困化しています。
家系の金融資産残高の比較を見てみると、
日本とアメリカ、イギリスの成長は、
1995年を1としたときに、2016年末までの21年間に
家計金融資産が下記の結果となっています。
日本 1.54倍
アメリカ 3.32倍
イギリス 2.46倍(1997年から)
さらに、その中で金融資産の運用リターンについては、
日本 1.2倍
アメリカ 2.45倍
イギリス 1.77倍(1997年から)
となっております。
この差から読み取れることは、アメリカやイギリスと比べて、
日本の家計における金融資産の増加率が低い事実がわかります。
これがバブル経済崩壊後の
「失われた20年」
と言われている状況を示しています。
つまり、ほとんどの人の肌感覚では、経済的に豊かになった
という実感が乏しいのは、このグラフからも明らかです。
さらに、運用リターンにおける金融資産の増加率も同じです。
では、その原因はどこから来ているのか。
この参考の図の比較からわかることは、
家計の金融資産の構成比の割合が
現預金が約52%と半分以上を占めていることです。
出典:FRB,BOE,日本銀行資料より、金融庁作成
間接保有を含めた株式・投資信託の割合は、日本は
約19%と保険・年金と比べても低い割合となっています。
つまり、日本人がお金を預ける先は、
1、銀行
2、生命保険
3、証券会社
の順になっているということです。
私自身、個人的な話になりますが、幼いころから、
「貯金しなさい」
と言われて育ったため、幼いころからお年玉とかを貯金していました。
そして社会人になり、保健を加入する際に、
保険の担当のおばちゃんから、
人生には三つの坂があると・・・。
上り坂(いい時)もあれば、下り坂(悪い時)もあると、
そしてもう一つの坂は、真坂だよと・・・。
真坂の時のために、保険入っておきなさいと、
社会に出てすぐの時は保険で毎月数万円貯金していました。
本当に言われた通りにやっていましたので、お金は貯まりましたが、
貯まるだけで、お金が増えると言った実感はまったくありませんでした。
後々、保険でお金を増やすことはできないことを理解することに・・・。
それからは、長期・積立・分散という
金融庁のキーワード通りに資産形成を行ってきました。
現在は、資産形成だけではなく、資産運用や保全、継承にも興味をもち、
自身や家族、周囲の方々の幸せなライフスタイルを
送るための資産をつくるサポートをしています。
一人ひとり将来への対策をすることで、
必ず未来の貧困は回避することができるのです。