投資家が大切にしていること
2022.6.21
今年の経済市場は、揺れ動いております。
2021年後半は日米共に順調であったことで、投資を始めた人も多かったです。
ところが2022年に入ってからの下落、さらに20年ぶりの円安というメディアの煽りも加わり、
市場の先行きを不安に思う人は多いと思います。
今回は、こんなに先が読みにくい状況の中でも、
投資家が大切にしていることをお伝えしていきます。
【投資家の仕事は待つこと】
投資は目先の値動きには一喜一憂せず、長期の構えでいることが大事ということはよく言われる。
それは全くその通りなのだが、投資初心者の人にとっては、理屈では分かっていても実際に
自分が初めて下落局面に直面すると、心穏やかではいられなくなることがあるでしょう。
しかし、下がる局面や上がらずに低迷している時期に慌てる必要はないです。
なぜなら投資家の仕事は待つことだからです。
そもそも株は買ってもすぐに上がらないことが普通です。
もちろん買ってすぐ上がることも無いことはない。
例えば、その株の人気がピークに近づいている時は連日高値を更新するという動きになるので、
買った翌日からすぐ上がるということも起こり得る。
しかしながらそういう時は往々して高値圏になっていることが多く、実は非常に危険です。
投資で重要なことは、投資は企業の実態に比べて株価が割安な時に買うべきということです。
株価は常に企業価値とイコールの関係にはありません。
株価は人々の感情やそれに基づく行動が引き起こす需要関係に大きく影響を受けます。
したがって、株価は実態よりも高くなくこともあれば、反対に過小評価されることもあります。
だからこそ、自身で企業の価値を把握し、それに対して株価が割安な時に買い、
上がるのを待つというのが最も合理的な投資のやり方なのです。
ところが、いくら株価が割安になっているときに買ったとしてもその企業が多くの人に評価され、
実態価値に見合う株価になるまでは、時間がかかることの方が多い。
そもそもいつ上がるかは誰にもわからないですが、
成長性や利益の実態がしっかりしている企業であれば、
いずれその株は政党に評価される時が必ずやってくるでしょう。
それまで待つことが、投資家の大事な仕事となっています。
【市場に居続けること】
投資家にとってもうひとつの大切なことは、市場に居続けることです。
有名な話ですが、米国の主要株価指数であるS&P500の値動きを調べてみると、
1982年から2000年の18年間における最も上がった上位30日を逃すだけで
リターンは年収益率11.5%から5.5%へ半減してしまいます。
反対に、その30日間だけ市場に居れば(投資をしていれば)ごく短期間に莫大な利益を得ることができる。
でもそれがいつなのかは事前には絶対わからないです。
だからこそ、わからないことを予想して売買するのではなく、
市場に居続ける(ずっと持ち続ける)ことが重要になります。
現実に上場から、株価が何百倍にもなっている米アマゾンや日本のレーザーテックといった銘柄も
過去の株価チャートを見ると、上場後10年、20年はほとんど大きく上がっていない。
でも成長性の高い企業はどこかの時点で大きく上昇することになります。
市場に居続けないとその大切な機会も逃すことになる。
株価は下落する時も同様、事前に予想することは困難です。
これまで1973年のオイルショック、87年のブラックマンデー、90年のバブル崩壊
近年ではリーマンショックやコロナショック、といった比較的短期間に株価が大きく下落することは
何度もありました。
でもそんな時ほど、慌てて売ってはいけません。
過去に起こった〇〇ショックと言われるものも、長いスパンで振り返ると、
市場のノイズに過ぎなかったという結果が明らかとなってます。
そしてこれは個別株式の投資だけでなく、投資信託も同じことです。
投資家が大切にしている「待つこと」「市場に居続けること」は長期投資に欠かせないことです。
投資をされている方は、自分の投資を行うルールの一つとして決めておくことが大切です。
人生は、「時間の使い方」が自分の全てを決定させています。
そして過去の選択が、未来の自分をつくります。
これからも良い選択をしていきましょう!