夫が年収1000万円でも、約6割は共働き
2022.7.15
現代では、共働き世帯が主流となっています。
内閣府が2022年6月14日に公表した「男女共同参画白書 令和4年版」によると、
「妻がパートの共働き世帯(691万世帯)」
「妻がフルタイムの共働き世帯(486万世帯)」
「専業主婦世帯(458万世帯)」となります。
※出典:内閣府「男女共同参画白書 令和4年版 特集編
人生100年時代における結婚と家族〜家族の姿の変化と課題にどう向き合うか〜」より
「夫の年収だけで生活できるか」ということが軸となり、
「共働きか、専業主婦」を考えられる場合が多いと思います。
ただ、現在では夫の年収が高くても働く女性は多いようです。
今回は、夫の年収ごとに妻はどれくらい働いているのか、
年代も合わせてお伝えしてまいります。
【夫が年収1000万円でも約6割の妻は働く】
※出典:内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」より
夫全年代で見ると、夫が「年収1000〜1499万」で58.6%、
「年収1500万円以上」で56.0%の妻が働いています。
国税庁によると、日本人の平均年収は433万円。
年収1000万円以上となれば高年収であり、ご家庭の状況により差がありますが、
一般的には妻が働かなくても生活が成り立つと考える方が多いでしょう。
とはいえ、実態としては半数以上の女性が働いています。
【夫の年収が1000〜1499万円の妻の有業率(年代別)】
▼ 30代:48.5%
▼ 40代:59.8%
▼ 50代:61.9%
40代〜50代ではともに約6割の女性が働いています。
一方で、30代では48.5%に下がります。
30代では、乳幼児〜小学生までのお子様を抱えているご家庭が多いことが考えられます。
共働きが普通とはいえ、お子様の育児や看病、習い事の送迎が大いに関係しているでしょう。
ここから子育てに時間をかける必要がある年代を除けば、
基本的には夫が年収1000万円以上でも約6割の女性が働くようです。
【妻が働くメリットとは】
妻が働くことは、家計を助けるために働く世帯もあるとわかります。
例えば、夫全年代で年収300万〜599万円の世帯では、妻の約7割が仕事をしており、
年収1000万円以上よりその割合は多くなりました。
共働きとなり世帯年収が上がれば、生活が豊かになるだけではなく、
レジャーや教育費等がかけられるなどのメリットもあります。
貯蓄できる金額も増え、女性が厚生年金に加入すれば将来の年金額も増えます。
一方で、夫の年収が1000万円以上でも働く女性が多いのをみると、
仕事に次のようなメリットを感じる女性も多いと考えられます。
・キャリアが途切れない
・仕事が好きで携わり続けたい
・仕事にやりがいや楽しみを感じれる
・パートナーに万が一のことがあっても生活できる安心感がある
・空き時間の有効活用
一昔前は男女で役割分担がありましたが、実際には女性であっても働く方が性に合っている、
男性でも細かなことが得意という方が多くなっています。
これらより、必ずしも家計のことだけで女性が働いているわけではないです。
昔は預金をすることで、資産が増えていました。
だからこそ、男性だけが働く家庭が多かったです。
しかし、今では預金だけでは資産を増やすことができません。
そして、共働きをしなくてはいけない時代となりました。
今では、共働きに加え「お金を働かせる」時代となっております。
時代の変化に対応するために、正しくお金を働かせていきましょう!