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一番きついのは「年収1000万円」

2022.6.30

「年収1000万円」は、サラリーマンであれば目標の一つだと思います。

しかし、「年収1000万円」が実現すると、
実はお金が貯まらないことが多く、経済的にもきつくなるかもしれません。

今回は、なぜ「年収1000万円」がきつくなるのかについてお伝えしてまいります。

 

【所得税33%】

ご存知の通り、日本の所得税は累進課税の仕組みとなっています。
国税庁のホームページに記載があるように、課税所得が330万円以下だと税率10%です。
そして、330万円を超え900万円以下であれば税率20%となります。
さらに、900万円を超えると所得税は33%となります。

実際には各種控除があり、年収と課税所得は一致しないですが、
実際に給与が上がり税率が跳ね上がったら給与明細を見て目を疑うはずです。
社会保険料も高くなり、各種自治体の補助や高校の無償化なども
「ただし年収の高い人は対象外」という条項により除外されます。

実際には年収600万円と年収1000万円では、
同じとまでは言いませんが400万円の収入の差はありません。
細かく計算すると、せいぜい200万円の差ほどだと考えられます。
年収600万円と年収1000万円の仕事を比較すると、
間違いなく1000万円の方が大変なのに・・・。

これは税の大原則「取りやすいところから取る」ことが徹底して結果で、
頑張った人間にペナルティを与える仕組みになってしまっているからです。

 

【消費】

「年収1000万円」の方は、生活の消費も多くなるケースが大半です。
家を建てたり、高級車の購入、海外旅行や高級レストランでの食事、
衣類や靴に腕時計などなど、年収に合った生活水準となってしまいます。
また、部下を連れて食事に行くことが以前より増えることもあるでしょう。

それだけでなく、年収が上がるにつれて、お子様の習い事が増えたり、
私立の学校へ通わせたりとお金が出ていくことが増えます。

年収が上がっても、生活水準も同じように上がるため、
手元に残るお金は以前より減ってしまうこともあるのです。

「所得税」や「消費」以外にも、年収1000万円がきつくなる理由はいくつか出てきます。
だからこそ、「稼ぎさえすれば幸せになれる」というのは残念ながら幻想となります。

もちろん、お金はないよりはあった方が良いのは間違いありませんし、
収入を増やす努力は、働く以上必要となります。

しかしそれ以上に、「何のためにお金を稼ぐか」
「自分にとっての幸せとは、どのような状態であることか」を知ることが重要です。

 

 

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