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ゴールベースアプローチの必要性

2022.5.30

資産運用は、ただ漠然と運用しているだけではうまくいかないことが多いです。

 

資産運用は、まず「目標設定」が必須です。

 

資産運用の目的は、
「老後の資金を貯めたい」
「子どもの教育費用を貯めたい」
「住宅を購入するための資金を作りたい」など人によって様々です。

また、目標によってどのくらいの金額が必要なのかが変わってきます。
資産運用で特に大切なことは「何のために資産運用をするのか、
その目的や達成したい金額や時期を明確にすること」です。

目標がないと「儲けたい」という意志だけ働いて、
必要以上にハイリスク・ハイリターンの商品選択をしてしまったり、
必要以上にリスクの低い運用をしてしまうことも出てきます。
しかし、目標設定ができれば、必要となる利回りや投資金額がイメージしやすくなり、
適切なリスクで投資ができます。

また、資産運用では安定的なリターンを得られる要因として「時間」を
味方にするか否かで結果が大きく変わります。
どうしても短期的な値動きが気になり売買を繰り返してしまったり、
衝動的に欲しいものを買うために運用をやめてしまったりする方もいるでしょう。

だからこそ、何のための運用かを明確にしておくことで、
衝動的な行動を抑制することに繋がります。

 

 

資産運用には「ゴールベースアプローチ」が必要です。
これは目標設定から逆算し、必要な資金を貯めるという考え方です。
最初にゴールを決め、それを貯めるために毎月どのくらいの資金を投入すれば良いか、
どのくらいの利回りで運用するのが良いか、いつまでに達成したいかを考えていきます。

「ゴールベースアプローチ」の活用で、目標に対しての道筋が明確となるため、
目先の状況の変化に左右されない状態を作ることが可能です。

「ゴールベースアプローチ」は、まだ日本でそれほど浸透しておりません。
投資の先進国であるアメリカでは、90年代半ばから既に普及し始めています。
当初のアメリカは、ゴールベースアプローチで投資を考える人は少なかったようです。
投資商品販売員が顧客との信頼関係を築くことで、
長中期的観点でのゴールベースアプローチが確立されていきました。
野村総合研究所が2019年4月に金融庁に提出した「米国投資商品調査」報告書によると、
アメリカでは対面アドバイザーの8割以上がゴールベースアプローチを採用しているとのことです。

投資大国でも多くの方が「ゴールベースアプローチ」を採用し、
様々な状況に一喜一憂せず、長期的に運用を行なっているので、
安定した資産を作ることができているのです。

 

ダイエットに置き換えると、「5キロ痩せる」という目標だけでは曖昧です。
例えば、「3ヶ月後に5キロ痩せる」といった目標を立て、
それに向かって努力をして初めて達成することができます。

「体重を減らすために何を行うのか」
「これまでの行動の中で何を変えるのか」
「どのペースで体重が落ちると5キロ痩せることができるか」
などがより明確になれば達成できます。

資産運用もこれと同じことです。
明確な目標設定を行い、そこに向かって適正なプランを作る方が、
無理なく継続できるので目標達成が実現します。

最初は、「何のために資産運用をするのか」から考えましょう!

 

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