お金を貯めるために実践すべきこと
2022.9.13
今年は毎日と言って良いほど、様々なメディアで「物価の上昇」を取り上げています。
そして翌月の10月には今年一番多くの品目数で値上げされる予定です。
値上げ前にできることとしては、家計の見直しです。
ですが、この家計の見直しのやり方を理解されている方はまだまだ少ないと感じています。
家計見直しの中でも、節約は重要となりますが、
節約の理想は我慢するのでなく、ストレスをさほど感じずに自然と貯まる仕組み作りをすることです。
そこで今回は、お金を貯めるために実践すべきことをいくつかお伝えします。
【1.お金の流れの把握】
家庭のお金の流れには「毎月の支出」と「ボーナスなどの年に数回起きる収支」があります。
こういったお金の流れを毎回把握している方は意外と少ないです。
みなさんは毎月の手取りを把握されていますか?
出典:金融庁「高校生向け 金融経済教育指導教材の公表について」より
基本給は通勤手当は知っているものの、時間外手当などの手当を把握していなかったり、
社会保険料や税金、最終的な手取りはいくらかまで分かっていない方もいるでしょう。
総支給は分かるのに、手取りは分からない方がとても多いです。
まずは自分の給与明細を確認して「月の収入」を把握しましょう。
そして、「食費、住居費、光熱費、通信費」などの月の支出も把握が必要です。
出典:金融庁「高校生向け 金融経済教育指導教材の公表について」より
「月の収支」を理解することで、無駄な支出を減らし、月にいくら残るかが見えます。
また年に数回起こる収支も把握することで、急な出費に慌てずに備えることができます。
だからこそ、お金の流れを把握することが非常に重要です。
【2.貯まる仕組み作り】
月の収支が把握できると、給与日に貯金して残りで生活する「先取り貯金」を行う方は多いです。
先取り貯金で自動的に貯蓄できるように登録すれば、ほったらかしてもどんどん貯まっていくので、
ストレスを感じることなく自然と溜めることができるでしょう。
大切なことは、無理をして貯蓄を切り崩すことがないように設定額を決めることです。
設定額を無理してしまうと、かえってストレスにもつながりますので、
現実的な金額で行うことから始めてみましょう。
【3.お金を増やす方法を取り入れる】
先取り貯金のうち、つみたてNISAなどで積立投資を行う方もいます。
つみたてNISAは投資信託やETFに毎月一定額を積み立てていくものです。
出典:金融庁「つみたてNISAの概要」
つみたてNISAは、年40万まで・最長20年間・通常運用益にかかる税金が非課税となる制度です。
もちろん運用なので、元本割れなどのリスクはあります。
ただ、つみたてNISAは投資対象が分散されており、買付時期も分散されているので、
リスクをある程度抑えることが可能です。
長期間運用することでリスクを抑え、複利効果がある積立投資は、
初心者や忙しい方には非常に有効な投資方法となります。
低金利の現代は、投資を取り入れることで効率よくお金を増やすこともできるため、
貯金だけでなく投資を採用する方が増えてきています。
【4.60%のパフォーマンスを目指す】
投資については、「1円でも損をしたくない」「値動きにストレスを感じる」
「リスクが怖くて投資できない」という方が多いと思います。
そうなると一切投資をしないということになりますが、長引く低金利に昨今の物価高もあり、
預貯金では元本割れしないもののお金の価値が下がってしまいます。
1000万円を銀行に貯金して10年間1円も使わなかったとすると、
もちろん通帳の額(1000万円)は変わりません。
ですが、10年後にその1000万円を使うときには、1000万円の価値は下回ります。
自然とお金が貯まる人は、リスクをただ怖れるだけでなく、
きちんと把握して具体的な対策をとっています。
どのようなリスクがあり、自分のリスク許容度はどれくらいで、
自身で納得できる投資方法や金融商品はどれか。
怖いからと一切手を出さないのでなく、メリットも把握した上でよく調べ、
大儲けの100点ではなくとも60%くらいのパフォーマンスを目指した運用をされます。
最初から60%を目指すからこそ、日々の情報に左右されずに長期間の投資をすることができます。
お金を貯めるために実践すべきことをいつくかお伝えしましたが、
今回取り上げた内容が全てではないです。
その人それぞれに適したお金の貯め方があると思います。
お金を貯めている方は、いかにストレスや負荷がかかる節約を取り入れないかを心掛けています。
無理をせず、自分のできる範囲で着実にできることが1番お金を貯められる秘訣です。