BLOG

HOME > インフレに負けない投資のシミュレーション

インフレに負けない投資のシミュレーション

2023.1.5

新年明けましておめでとうございます。
平素はご愛顧を賜わり、厚く御礼申し上げます。

旧年中は、多大なるご尽力をいただき、誠にありがとうございます。
2023年も、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

2022年は、「アメリカの利上げ」や「物価上昇」等によって、
大変な思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

総務省が発表していましたが、2022年4月以降の「消費者物価指数の総合」は2.5%以上を継続し、
「生鮮食品を除く総合」では2.1%以上を継続、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」は10月に2.5%となっておりました。
これから読み取れることは、物価上昇に伴って日本円の価値が下がったということです。

このまま消費者物価が平均2%上昇していった場合、
72の法則で計算すると36年後(72÷2=36)の価格が倍になります。
お金の価値を保つためには、物価上昇率と同じ年率2%の運用利回りが必要になります。

日本では、まだまだ銀行貯金や定期預金が半数を占めています。
残念ながら現在の大手銀行の定期預金の金利は、0.002%と超低金利です。
ちなみにこの金利で元本を倍に増やそうとすると36000年かかります。(72÷0.002=36000)
このように、現在の定期預金の金利では資産を守ることはできません。

 

では、2%の物価上昇に負けない投資をするにはどうすれば良いでしょうか?
保有バランスをシミュレーションしてみましょう。

以下では、2%のインフレに負けないための貯蓄型商品(定期預金)と投資型商品(株式や投資信託)の
投資比率と投資型商品に必要な利回りをシミュレーションしております。

 

▼貯蓄型商品と投資型商品を90:10で保有していた場合
現在の定期預金の金利はほとんど0%なので、投資商品で20%以上の運用利回りを確保する必要があります。
〈計算式:貯蓄型商品の投資比率×利回り+投資型商品の投資比率×利回り〉
【0.9×0%+0.1×20%=2%】

▼貯蓄型商品と投資型商品を75:25で保有していた場合
貯蓄型商品と投資型商品を75:25で保有すると投資商品の利回りは8%以上です。
【0.75×0%+0.25×8%=2%】

 

▼貯蓄型商品と投資型商品を50:50で保有していた場合
貯蓄型商品と投資型商品を50:50で保有すると投資商品の利回りは4%以上です。
【0.5×0%+0.5×4%=2%】

 

このように投資型商品の比率を増やすことで投資型商品の目標とする利回りは低下していきます。
ここでは、貯蓄型商品の利回りを0%で計算しておりますが、預金金利が上昇すれば、
さらに投資型商品の目標を低くして、リスクを抑えた運用ができるでしょう。
ただ、預金金利が上昇することは難しいと思いますが・・・。

今後のインフレ(物価上昇率)を予測することはできませんが、
今年の資産運用を考える際には、保有率と目標利回りも考えたシミュレーションをしてみることも大切です。是非、参考になれば幸いです。

一覧に戻る

TOP