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「株式投資」と「外貨預金」の違い

2022.11.15

投資を検討する際に、数が多すぎて何が自分に合っているか分からない方も多いのではないでしょうか。
身近なところでは、投資信託、株、債券、不動産・・・などなど。
投資信託にしても、銘柄は数多く存在するため、選ぶだけでも大変ですね。
たくさんの情報を取りつつ、商品を選んでいくことが大切です。

今回は、投資信託ではありませんが・・・、
金融商品の代表的な「株式投資」と「外貨預金」の違いについてお伝えします。

 

【株式投資】

▼メリット
株式投資のメリットは、3つの利益を狙うことができる点です。
特に、配当金や株主優待は外貨預金にはないメリットとなります。

「売買差益(キャピタルゲイン)」
→株式を売買した時の差益。国内株では1日の値幅に制限が設けられる。

「配当金(インカムゲイン)」
→業績が良い場合などに、保有株式数に応じて株主に還元される利益。
銘柄によって分配される回数や金額が異なる。

「株主優待」
→保有株式数に応じて付与される、現金以外の利益。

株式は投資対象(銘柄)が多く、1日で株価が大きく変動するものもあれば、
株価や配当金が安定しているものも存在します。
銘柄の選び方を工夫することで、短期から長期までいろいろな投資スタイルを実践できます。

▼デメリット
「キャピタルゲイン狙いのデメリット」
・売却するまで利益が確定しない
・利益や損失の予測が難しい
・短期間で大きな損失が出ることがある

「インカムゲイン狙いのデメリット」
・まとまった利益を得るまでに時間がかかる
・業績によっては配当金の減配や無配がある

キャピタルゲイン狙いは「ハイリスク・ハイリターン」といわれており、
投資先の企業の信用不安やトラブルなどが生じると、大きな損失につながります。
一方で、インカムゲイン狙いは比較的リスクは低いものの、
特に個別株は投資資金に対する利回りが低いため(年間で数%ほど)、
まとまった利益を得るまでに時間がかかる点がデメリットとなるでしょう。

 

【外貨預金】

▼メリット
外貨預金のメリットは、金利差です。
世界には日本円より金利が高い通貨が多く、中には金利4〜5%(年利)の設定もあります。
それだけでなく、日本円から外貨へ、外貨から日本円へ交換するタイミングで、
為替差益を狙えることも外貨預金のメリットとなります。
外貨として保有している間に為替レートが円安方向に進むと、
日本円に交換する際に為替差益を得ることができる。

▼デメリット
外貨預金には、特有のリスクがあります。

「為替変動リスク」
→為替レートの変動によって損失が生じるリスク

「信用リスク」
→金融機関の財政悪化などにより、外貨を引き出せなくなるリスク

「流動性リスク」
→契約期間や換金の制限により、日本円と自由じ交換できなくなるリスク

特に、為替変動リスクには注意が必要です。
外貨を保有している間に為替レートが円安方向に進むと資産が目減りしてしまう。
(例:トルコ・リラなど・・・)
円高の主な要因は、投資先の国における災害や政治の混乱・紛争などが挙げられます。
投資先の状況により損失が出るリスクをカントリーリスクといいます。

 

【株式投資と外貨預金の比較】
株式投資は大きな利益を狙えるが、キャピタルゲイン狙いでは短期間で大きな損失を被ることもあります。
銘柄によってはインカムゲイン狙いに切り替えることもできますが、
そもそも配当金が出ない銘柄もあるので、確認することが重要です。

一方で、外貨預金に影響する為替レートは、長期的に見ると一定の帯のレートを上下動しています。
長期保有を前提とする場合は、一時的に損失が生じても焦る必要はないです。
評価損が解消されなかったとしても、外貨預金では金利差による利益を定期的に得られます。

この2つを比較すると外貨預金の方がリスクは低く、安定した資産運用を実現しやすいといえます。
ただし、大きな利益を得ることは難しく、目標金額が大きい場合は他の金融商品を選択したり、
組み合わせたりすることも考える必要があります。

株式投資・外貨預金の両方にデメリットやリスクがあることを把握しておき、
自分のリスク許容範囲内であれば、分散投資の一つとして考えても良いのではないでしょうか。

 

 

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