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マイナス思考は意味を持たない

2023.1.30

人生は山あり谷ありという言葉をよく耳にします。
良い事もあれば悪い事もあるということを表していますね。

人は、良いことばかり続いていたとしても、一度悪いことが起きると途端にマイナス思考が働き、
今後も悪いことが起こらないように、起きたことに対して必ず意味を見出そうとします。
意味を見出すことによって、どんどん悲観的になり、思考が停止してしまうのです。

悪い物事は、自分で防げることであれば、改善し続けることができますが、
世の中で起こる悪い物事は、たいてい自分だけで防ぐことができないことばかりです。

自らの失敗で悪い物事を引き起こすこともありますが、
引き起こしてからでないと、それを改善することができません。

 

例えば、友達との予定に寝坊したとしましょう。

目を覚ますと、待ち合わせ時間の5分前。
その時点で、待ち合わせに間に合わないことが確定しています。

みなさんはこの時、友達に対して何を考えるでしょうか?

「友達が待つことに怒っているかもしれない」
「友達に嫌われるかもしれない」
「今日の予定が潰れるかもしれない」

こんなところでしょうか?
きっと考えれば考えるほど、たくさん出てきますね。

 

実は、これらは全て自分の物語です。
物語とは、起きたこと(事実)ではなく、自分の頭が作り出したストーリーです。

そして、今回、実際に起きたこと(事実)としては、『自分が寝坊した』だけです。

 

自分が寝坊したことによって、相手が怒るかもしれないですが、
相手も時間に余裕ができたことによって、見たいお店に行けるかもしれません。
相手の気分が変わり、予定していたことと違うことをしたいと思っているかもしれません。

相手の考えや思いは、自分が考えることが全てではありません。
つまり、全て相手次第であり、自分が分かることではないということです。

 

人は、起きたことを過去の経験に紐づけて想定してしまいます。
ですから、先ほど考えたことは自分が過去に経験したことがほとんどです。

過去に寝坊して怒られた。
過去に寝坊して嫌われた。
過去に寝坊して予定を潰してしまった。
だから、過去に起きたことを紐づけて、相手の気持ちを理解したと勘違いします。

今回、起きたこと(事実)としては、『自分が寝坊した』だけです。

ですから、次に考えなくてはいけないことは、
「この後どうすれば良いか」「この後に何をすべきか」ということです。

次にしなければいけないことを考えるため、マイナス思考になる必要がありません。
マイナス思考になっても何も変えることなく、時間が過ぎる一方・・・。
だから、マイナス思考は意味を持たないということです。

 

人は「起きたこと」と「自分の物語」を混在させて日々生活をしています。
なぜなら、「経験」「影響」「環境」等が頭の中に刻まれているからです。

だからこそ、物事が起こった時に一度立ち止まり、
「起きたこと」と「自分の物語」を区別することで、
マイナス思考が働くことを防ぐことができるのです。

マイナス思考が働く方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

 

 

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