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外貨建て保険

2022.10.31

日本を除いた先進各国の利上げに伴い、外貨建ての金融商品に注目が集まっています。
外貨建て商品の選択肢の一つに外貨建て保険を検討される方が多いです。
外貨建て保険は、外貨建て個人年金保険・外貨建て終身保険・外貨建て養老保険の3つに分類されます。

外貨建て保険を既に加入している方も多いと思いますが、
メリットやデメリットについて詳しく知っている方は少ないです。

 

そこで今回は、外貨建て保険の基本やメリット・デメリットをお伝えしてまいります。

 

【外貨建て保険の基本】
外貨建て保険とは、払い込んだ保険料を外貨で運用する金融商品です。
主に、外貨建て個人年金保険、外貨建て終身保険、外貨建て養老保険の3種類に分けられます。
もう少し、詳しく説明すると・・・

▼外貨建て個人年金保険
外貨で運用し、将来年金を受け取れる保険

▼外貨建て終身保険
払い込んだ保険料を外貨で運用しつつ、死亡保証・高度障害保障が一生涯続く保険

▼外貨建て養老保険
外貨で運用し、一定期間経過後に満期保険金を受け取れる保険

 

【外貨建て保険のメリット】
外貨建て保険のメリットは、海外の金利は一般的に日本より高いという点です。
2022年10月現在、日本の政策金利は-0.10%であるのに対し、米国は3.00〜3.25%となっています。
長期間の運用となる保険商品では、金利の高さが運用性に大きい影響をもたらします。

仮に元本100万円、利回り3%で10年間運用すれば運用成果は約134.4万円となります。
日本円を預金に置いておくだけでは、このようなリターンを得ることはできません。

それだけでなく、資産の一部に外貨を取り入れることで、リスク分散の効果もあります。

 

【外貨建て保険のデメリット】
外貨建て保険のデメリットは、為替の動向次第で元本割れの可能性があることです。
保有する外貨の価値が下がり、外貨安・円高となれば円に戻したときに為替差損が生じてしまいます。
多少の外貨安であれば金利の高さで損失を抑えることができますが、
大幅な円高となった場合は、損失が膨らむ可能性もあります。

また、外貨預金などの他の外貨建て商品よりも商品性が複雑であるため、
仕組みをよく理解していないまま契約する方がいらっしゃいます。
万が一何か起きた際に、落ち着いた対応をするためにも、
自分の加入している保険は、仕組みを理解しておくことが大切です。

 

【円高・円安の影響】

▼さらにドル高・円安の場合
ドル高・円安が進むと平準払いの保険料の支払いが円換算で高くなり、契約者にとって不利になります。
一方、一時払いなどで保険料の支払いを終えた後でドル高・円安が進んだ場合は、
受け取れる保険料が円換算で多くなるため、契約者にとって有利となります。

▼ドル安・円高の場合
ドル安・円高になると、平準払いの保険料が安くなるため、支払い時には有利です。
一方、一時払いなどで保険料をすでに払い込んでいる場合、
保険金や解約返戻金が円換算で少なくなるので不利になります。

円高・円安の影響で、保険の負担が変わることも理解しておきましょう。

 

投資と保険は分けて行う必要がありますが、「投資は怖くて絶対しない」という方は、
外貨建て保険を取り入れても良いのではないでしょうか?

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