経済用語【PPI】とは?
2023.4.21
みなさんは【PPI】をご存知でしょうか?
投資をされている方であれば、もちろんご存知でしょう。
投資運用会社の運用報告会等でたびたび【PPI】は登場する言葉です。
今回は、この【PPI】についてお伝えしてまいります。
まず初めに、【PPI】とはProducer Price Indexの略称で、生産者物価指数のことです。
物価が上がっているか、下がっているかというインフレ度合いを示す指標として使われます。
米国の労働省が、米国内の製造業者の販売価格約1万品目について調査し、発表するのです。
製造階段別(最終財・中間財・原材料)品目別、産業別の数値が毎月発表されます。
また、同じくインフレ率を測る指標、「CPI(消費者物価指数)」が有名ですが、
【PPI】はこれに先行して物価の動きを表すと言われています。
先行する理由としては、「生産者がモノを作り、消費者がモノを買う」という流れだからです。
モノを作るための原材料や燃料などの価格が上昇すると、先に【PPI】が上昇します。
そして、【PPI】の上昇が販売価格に上乗せされて、CPIが上昇するという流れです。
したがって、【PPI】の動きを確信しておけば、今後のCPIがどのように動くか予測することができます。
世界中の中央銀行の多くは、2%の物価安定目標を掲げています。
そのため、物価を測る指標であるCPIや【PPI】の結果は、金融政策の答え合わせの意味を持ち、
その後の金融政策に大きな影響を与えるのです。
経済指標の意味や関係性が分かると、経済の流れやニュースの内容を理解することができます。
経済用語は英単語ばかりで覚えることが大変ですが、
少しずつ知識を深めていきましょう!