BLOG

HOME > 投資は税金知識がない人ほど損をする

投資は税金知識がない人ほど損をする

2022.6.13

投資や資産運用は、株、FX、投資信託、仮想通貨、不動産など
色々な手段があるため、目的に応じて選択する必要があります。

投資の方法についてはよく耳にされることがあると思いますが、
投資で得た利益に対する税金の扱いまで説明していることは少ないです。

今回は、投資を行う際に知っておくべき税金知識について解説します。

 

【投資する手段で課される税金額は変わる】

投資は利益を出せるかも大切ですが、
利益に対して課される税率を知る必要があります。
利益の額が小さくても、差し引かれる税額が少なければ、手元には多くの金額が残ることになります。

例えば、100万円の利益を出した場合、
税率が「40%」であれば手元に残るのは60万円(100万円-100万円×40%)です。

一方で、利益が80万円であっても、
税率が「20%」であれば手元には64万円(80万円-80万円×20%)が残ります。

利益に対する税金が非課税であれば、利益額がそのまま手元に残ります。
当たり前のことですよね。

 

 

【仮想通貨に対する税金は高い】

仮想通貨は数年前から一気に価値が上昇しており、
「億り人」といわれる1億円以上の利益を出した人も話題となりました。

仮想通貨の利益は所得税の「総合雑所得」に分類されます。
これにより最大45.945%(復興特別所得税を含む)の所得が課せられることになり、
地方税も合わせると税率は55.945%と、利益の半分以上は税金として支払うことになります。

この「雑所得」は総合課税との対象となるため、
給与所得とほかの収入を合算した額に応じて税率が決まります。
そのため、所得金額と税率を把握しておくことをおすすめします。


参考:国税庁「所得税の税率」より

仮想通貨に対し、株式売買による利益は「分離譲渡所得」に分類されるため、
税率は一律20.315%(国税15.315、地方税5%)です。

株式譲渡所得のポイントは、利益額に関係なく税率が一律である点で、
利益を多く出したとしても約80%は手元に残るので、
大きな金額を動かす場合には株式や投資信託の方が投資に向いているとされています。

またFXの利益は雑所得の対象ですが、こちらは分離課税の雑所得となるため、
税率は一律20.315%(国税15.315、地方税5%)となります。

将来的に仮想通貨も分離課税になると考えられますが、
現時点においては利益が多いほど税率が上がる仕組みなので注意が必要です。

ちなみに定期預金に預けている場合も実は税金が引かれており、
利息に対しては利子税(20.315%)がかかっています。

 

 

【損失の繰越制度の有無も投資のポイント】

投資は資産を増やす手段である反面、資産が減るリスクも存在します。
投資に対する税金は利子に対して課されるので、
損失が発生した年度分については税金の支払いはありません。

ただ株式やFXについては一定の要件を満たすことにより、
最大3年間損失金額を繰り越すことができます。

例えば、株式で10万円の損失が発生し、翌年40万円の利益が出た場合、
損失を繰越していれば損失10万円と利益40万円を相殺できますので、
相殺後の30万円に対して税金を支払うことになります。

また損失額が大きく、相殺しきれなかった金額については、
最大3年間繰り越せるため、投資方法を選ぶ際は繰越制度の有無も知っておきましょう。

損失があっても柔軟に対応できるように、知識をつけておくことが大切です。

 

 

 

一覧に戻る

TOP