サイドFIREとは?
2022.7.4
数年前より「FIRE」という考え方が流行しています。
「FIRE」とは Financial Independence Retire Early
の頭文字を取ったもので、経済的自立と早期リタイアを意味する言葉です。
仕事を早めに引退し、貯蓄や資産運用で得たお金で生活する状態を作ることは理想的ですね。
このFIREは、たくさんの方がご存知だと思います。
では、「サイドFIRE」はご存知でしょうか?
FIREにより、実際に仕事を完全に辞めてしまうと、不測の事態が起きた時に資金が足りなくなったり、
厳しい生活を続けなければいけなかったりと、必ずしもFIREが成功するとは限りません。
そこでおすすめなのは、週2〜3回働く「サイドFIRE」という考え方です。
今回は、サイドFIREについてお伝えしてまいります。
【様々なリスク】
これは全ての「FIRE」に共通して言えることですが、
資産形成や資産運用を行う際には、リスクが付き物となります。
出所:金融庁「投資の基本」
金融商品だけでも、これだけのリスクがあります。
FIREのための資産作りの際は、必ずリスクを考慮して上で、
運用先を選択することが必要不可欠です。
だからこそ、リスクについては知識を付けることが大切。
【サイドFIREについて】
サイドFIREは定義が曖昧なのですが、簡単にお伝えすると、
フルタイムよりも仕事時間を減らしながら、自分の自由な時間を楽しむことです。
完全に仕事を辞めるわけではないので、不測の事態は仕事量を増やすことで対応し、
経済的なリスクを減らすことができます。
完全なFIREに比べて準備する貯蓄額も少なくて済むため、早めに実現することが可能です。
また、サイドFIREの際にフリーランスで仕事をしたり、リモートワークが可能な仕事を選ぶことで、
会社の近くに住む必要がなく、住む場所を自由に選ぶことができます。
仕事だけではなく、自分の趣味や目標に没頭したいと考えている方は、
完全なFIREに比べてハードルが低いサイドFIREを目指してみてはいかがでしょうか。
【サイドFIREを目指す場合の参考例】
サイドFIREを実現するためには、どのくらいの資金があったら良いのでしょうか。
ここでは現在22歳の方が42歳でサイドFIREすることを目指します。
《22歳》
・仕事を始める
・42歳まで平均手取り金額を500万とする
・年250万円を生活費とし、年250万円(毎月21万円)を年率4%で運用する
《42歳》
・22歳から運用した資金は約7700万円を達成(約30年分の生活費)
・サイドFIREをする
・年収120万円くらいの収入が得られる仕事を続ける
・年間120万円(月10万円)を年率4%で運用する
《65歳》
・42歳から運用した資金は、約4500万円を達成(約18年分の生活費)
・仕事完全引退
あくまでも一例ですが、このように計画的に貯金や資産運用ができると、
42歳でサイドFIREすることは十分可能です。
今回は運用額を高く設定しましたが、サイドFIREでは働くバランスが調整できるため、
運用額を下げることも可能となります。
サイドFIREやFIREを成功させるポイントは、
若い頃から計画的にお金を貯金し、しっかりと資産運用することです。
若い世代の方々は特に時間を味方につけると、お金を大きく増やすことができます。
だからこそ、お金は少額からでも長期で働かせなければいけません。
FIREは誰しもが実現させることは難しいですが、
サイドFIREはほとんどの方が実現させることができます。
サイドFIREの実現を目指す方は、
「支出の把握」「将来に必要なお金」「資産」「必要な運用方法」を知ることからスタートしましょう。